初開催の会場というのは、いつもと違ういい意味での緊張感があるものだ。 新潟に通い約12年。新潟県内は縦に長く、上越・中越・下越と大きく３つのエリアに分けられるが、これまでライブ・ショーを開催してきた新潟市は下越地区で、信州や北陸に近い上越・魚沼地区の方からすると、大変遠く、また冬場の移動は難しい。これまではわざわざ新潟市まで泊まりがけ覚悟の小旅行としておいでいただいていただくケースがあり、申し訳ないと思っていた。そしてそのわざわざお出かけいただく上越地区の常連様から「ぜひ、上越でも一度やってほしい！地元に人にマーサワールドを知ってもらいたいので」と何度も熱くリクエストをいただいており、やっと実現した。何年もかけて会場探しも地元の方にご協力いただき、上越にグランドピアノがある唯一のライブハウスということで、BiSさんにお世話になることに決定。何でもここの音響担当者さんはピアノ調律師であり、ピアノ弾きとしてはいい音で演奏できるというのはとてもうれしい。

広報の勉強会で出会った企業さんが多く、今回その受講生OBさんたちが地元にいない私に代わって積極的に地元ケーブルテレビやFM局にも登場、本人がいないのにこのライブの告知をしてくださったり、普段お世話になっている地元新聞社の記者さんにも好意で告知記事も掲載いただき、上越とは地元でまとまっている団結力のあるあったかい地域であることもプロセスのなかで改めて知る。自分の知り合い以外に地元の皆さんが口コミで誘ってくださって満席での開催となった。なかには、ご本人はシンガポール在住で来れない代わりにその方のご両親や友人が駆けつけてくださったりと・・家族愛にも支えられての上越初開催となった。

「マーサって何もの？誰？」との思いのままおいでいただいた方、あるいは音楽活動をしているとは聞いているが・・・という半信半疑の方などがおられるなかの、ライブ開始。今回はクリスマス前ということで、会場イメージもそれらしく演出。また参加者の皆様よりご協賛いただき、多くのプレゼントも会場に集まった。 今回のお料理は勉強会でのご縁から、地元のレストラン・仕出し店の皆さんのお世話になり、まさに今回限りの特別メニュー。企画自体に手作りのおもてなし、地元愛を込めて・・。皆さん年末のお忙しい時期にご協力いただき、本当にうれしいスタートとなった。

新潟会場に続き、今回もお食事タイムにわがピアノ演奏がBGMになった八海山のDVDを上映、その後ライブはスタート。1部はお料理を召し上がっていただくため、皆様にお馴染みの日本・世界の名曲。そして今回のライブテーマに沿ってのワルツと愛の曲。そして2部にはスタートに「紅白愛の元気人合戦」と称して、会場より自称愛の元気人を募り、サンタになっていただき会場を盛り上げていただいた。その後はオリジナル曲を演奏。そしてクリスマスを日本に広げた？張本人であるフランシスコ・ザビエルにまつわる、今年のわが珍道中の話をさせていただき、「フランチェスコの夢」を演奏。毎回ご好評いただいているアルゼンチンタンゴのメドレーを今回はソロで演奏。会場も大いに沸いたところで今年の締めということで、「アンソロジー」、「かもめりぃ」、そして新潟でのご縁で生まれた「みず・つち・ひと」を演奏。会場がいつのまにか一体となり、全員が演奏をしっかり聴いていただいていることが自分にも伝わった。この一体感、昂揚感は演奏者にとってたまらない。
演奏後は楽しい抽選会。そして最後は「きよしこの夜」を英語のプロフェッショナルのお手本リードも交えて全員で演奏。

交通機関などでご不便があったにも拘わらず、皆さん最後までおつきいいただき、いい顔でお帰りになった・・。初めてお会いした方が多い会場で、皆さんにご満足いただけたか・・は一番気になるところではあるが、当日翌日と直接・間接的にお喜びの声をいただき、ああ、上越でもやってよかったな～と安堵した。

上越高田は、由緒ある城下町そして雪の町。

町が白くなる前にやりましょう！とのことで今回この時期での開催になった。

あいにくの悪天候、年末もご多用にも関わらず多くの方においでいただき、楽しんでいただけたこと。本当にうれしく、また皆さんと一緒に作り上げたショーということでの面白さも良き思い出になることだろう。2015年のライブは上越でフィナーレ。

上越から、糸魚川から、柏崎から、十日町から、妙高から・・。

皆様、大変ありがとうございました。

・・・・早速いただいた皆様からの声より