「心の観覧車を創る」を、ライブなコミュニケーションの場で表現することはできないだろうか?
その発想からMahsa倶楽部は生まれました。
不定期・非定点・不定型・・・いろんな制約に縛られず、自由なカタチで、出会った方に新たな出会い、感動、共感、元気を・・・。
当初「Mahsa倶楽部」としてスタートし、地道に活動を展開してまいりましたが、近年音楽活動の場面も増えてきましたので交流・サロン型の「マーサ倶楽部」と、音楽をたっぷりお楽しみいただくライブ、さらには交流会などさまざまな出会いの場を・・・。
と、いろんなリアルコミュニケーションに挑戦です。ここではその一部をお伝えします。

 
 

第26回 マーサライブ 愛の元気人スペシャルライブツアー2014 春 IN 播州赤穂
「Nostalgic Rouge」

2014年3月19日 桃井ミュージアムにて

なぜ、この街でライブをすることになったのだろう。それは私の独立を心から応援してくれていた生涯の相互マネージャー作家の野村正樹さんの拠点のひとつであることがわかったから。この桃井ミュージアムは野村さんの奥様 尚子さんのお姉さまが運営される、赤穂にある素敵な私設ミュージアム。赤穂の伝統工芸として知られる雲火焼を自ら伝承され、作家として活動され、またご家族がコレクションされてきたさまざまな芸術作品を展示され、さらには素晴らしいお庭に瀬戸内海・・・。オープン3年で早くも、赤穂の観光の顔のひとつになりつつある。この素敵なミュージアムを野村さんご本人は知ることも見ることもなく旅立たれてしまった。このミュージアムには野村さんの書斎を再現した?お部屋もあり、そこに彼の著作が全作展示、そしてなぜか私の著作も一緒に展示していただいており・・・。それをみつけ、また館内に素晴らしいグランドピアノがあることを知り、ここに最初に伺った昨年の夏、命日3月13日に近い日でのライブ開催を決意した。見知らぬ街でのライブ・・・。果たして、人が集まるのだろうか。まあ、空にいる野村さんに届けばいいので、何人でも気にしなくていいと思うものの、やっぱり気になる。
蓋を開けてみると、本当に不思議なもので、私のことを聞きつけて応援してくださる方も現れ、
地元の新聞社である赤穂民報にも大きく取り上げていただき、定員を越えての参加となった。
(赤穂民報の記事)

 

また京都から会社員時代の元上司や仕事仲間、知人がわざわざ足を運んでいただけたことも本当にうれしく・・・。

満席のなか、赤穂でのライブがスタート。有名人のコンサートならばいいが、こちらまったく赤穂では無名も無名・・・。であるにも関わらず、最初からみなさんあたたかく私を見守ってくださり、トークでは大爆笑の渦、演奏はしっかり聴いてくださり、そしてタンゴでは手拍子も起こり、なんと一体感のあるライブなのだと演奏しながら自分自身が感動するほど。休憩時間には桃井姉妹のアイデアでノスタルジックルージュとマーサカラーのオリジナルまどれーぬが登場。(赤と紫の特注マドレーヌ!!)この企画も大成功!
演奏が進むにつれ、会場にぐすっ、ぐすっという音があちこちに、また最前列のお客様と目が合ったら、大粒の涙をこぼしておられ、逆にこちらがもらい泣き・・・。
1部での名曲シリーズでは楽しく、2部のマーサオリジナルシリーズでは切なく、甘酸っぱく、ほろにがく、でも幸せを感じていただき、最後は元気な再会を誓ってお開きに・・・。
演奏後、多くのお客様がご挨拶に来てくださって、あるおばあさまは最近、長崎から赤穂へ来られたということで、「こんなに感動してことははじめてで、幸せで幸せで・・・」
と握手を求めてくださり・・。ザビエルやカステラの話も含め、フランチェスカの夢が届いたのかとこちらも感激・・・。
本ライブでは野村さんへのオマージュとして新曲を創り、どきどきの初演。なんといってもできたのは前日。それは「人生ななつ星」というタイトルで、電車が大好きだった、そしてタバコも大好きだった(これが原因で・・・というのは切ないけれど)野村さんの生きざまを称えた作品に仕上げたもの。それも一生懸命聴いていただけて感無量。何名かのお客様がぽろぽろ泣かれていたのを見て、自分も泣きそうになるのをこらえ、なんとか歌い上げた。もっとも練習不足だったので止まらずに演奏し続けることに必死だった。そして全プログラムが終わったとたん、じんわり涙があふれてきた。

野村さん、ちゃんとやったよ。ちゃんとやれたよ。見守ってくれてありがとう・・・。

歌詞はこちら


 

とドラマがありすぎて、いつものレポートのような「です・ます」調ではない状態での報告となりましたが、これで野村さんにやっと一つ恩返しができたかなと思うのと、またこれがきっかけで、赤穂でのご縁が育まれることを確信いたしました。 この私のわがままな企画を受け入れてくださり、実現に向け応援いただきました桃井ミュージアムの桃井香子さま、スタッフの皆様、野村尚子さま、今回初めて出会ったにも関わらず熱心に応援いただいた安則眞一さま、赤穂民報の広島さま、関係者の皆様、大変ありがとうございました。 最後に、赤穂のシンボルは海浜公園にある巨大観覧車だそうです。それも何かの縁に違いないと思いました。観覧車と野村さんがここ赤穂に私を連れてきてくれたんですね。 本当にありがとうございました。

桃井ミュージアム

 

「ノスタルジックルージュ」をテーマにしたライブツアー2014春は今回で一区切り。 雪も降りましたが、予定どおり全プログラムを終了いたしました。

 

のべ250名のお客様にお聴きいただき、本当にありがたく、胸がいっぱいです。 愛の元気人の旅は、まだまだ続きます。

次は夏から??どうぞ、ご期待ください。

 

 

 

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