2011年3月10日初CDの収録を終え、一息もつかない翌日にかつて経験したことのない恐ろしい地震が日本を襲いました。そんな事態において、のほほんとCDを出版するのか?自問を繰り返していました。そして3月13日尊敬し、お世話になっていた作家の野村正樹さんが亡くなり、生前、出版について「焦るなよ。背中を押されるときが来るからその時にやればいいよ」といわれていたことが突如思い起こされ、これらすべてのことが、私の背中を一気に押してくれたようで、「今だから、やったほうがいい。今しかない」そんな思いで、CDそしてブログエッセイ集の出版を続けて実現しました。
そしてその形になった思いをもっと広げようと、2011年秋より岐阜・京都・新潟と感謝のライブツアーを行いました。その最終ゴールがこの東京開催。震災から1年が経過し、そして野村さんの1周忌を心に刻みながら、自分が活動拠点としている東京の皆様に感謝の気持ちを伝え、そして、今こそ「ノスタルジックな愛でみんな元気に!」というメッセージを伝えたく・・・この場が実現できました。
どうしてもダイナミックなピアノ演奏がしたく、会場探しに難儀しましたが、これも仲間からのありがたき情報をいただき、新宿に素敵な会場をみつけることができました。
すべての皆様に、それぞれに楽しんでいただけるよう、世界のノスタルジック曲とオリジナル曲でプログラムを構成させていただきました。昭和の懐メロ、厳選クラシックレパートリー、アルゼンチンタンゴ、シャンソン、マーサオリジナルなどなど・・。
世界旅行・時間旅行をしているようなひとときをイメージし、構成してみました。
最後はアンコールもいただき、「タイスの瞑想曲」をぶっつけ演奏させていただきました。
年度末という多忙な時期にも拘わらず、約50名の皆様に駆けつけていただきました。
東京、千葉、埼玉、神奈川、群馬、新潟、そして京都から・・・。
いろんな世代、いろんな職業、ビジネスで出会った方、小学校時代からの知り合い、プライベートで出会った方々たちが、わざわざ足を運んでいただきました。そして、今回はわがCD・エッセイ本のために絵を描いてくださった美山深さんにバイオリン奏者としてゲスト参加いただき、13年ぶりの共演、そして私自身にとっては18歳で一度別れを告げたクラシック音楽への里帰りもさせていただきました。京都ライブにおいでいただいた新村さん
にはタンバリン演奏をピアノと歌に合わせて挑戦いただきました。お見事でした。
また、10年前の9.11事件のニアミスのとき、偶然飛行機の隣の席でご一緒した宮坂さんも10年ぶりに駆けつけてくださいました。そして、この震災後の活動で出会った福島出身の越尾さくらさんが、応援に駆けつけてくださって、会場を盛り上げてくださり、会津のお菓子を皆さんにご賞味いただきました。
いろんな境遇で、場面で出会った方々に足を運んでいただけるのは、東京という場所柄であり、やはりここが活動する人々の「拠点」だからだと実感しています。
ふるさとで行うのとは違う、まるでニューヨークで開催する?(まだしていませんが)
そんなコングロマリットな気分を体感させていただきました。
ふるさとへ、お世話になった人へ、愛する人へ・・・。
さまざまな思いを込めながら初めての会場、久しぶりの共演・・・などなどいろいろ緊張することがありましたが 皆様のおかげで、無事、今回のライブツアーを終了することができました。
自分らしい形の社会参加、社会活動。オンリーワンをどこまでも追求し、また新たに踏み出してまいります。この日はお世話になっている方のお母上の命日でもあり、その記念すべき日に姉妹で会場においでいただきました。音楽はいろんな形で目に見えなくなったものを結ぶ力があるのかな・・そんなことを願いつつ、心を込めて歌わせていただきました。
ご参加いただいた皆様、ゲストの美山深様、お手伝いいただきました中村りんこ様、 桑幡麻耶様、そして当日タンバリン演奏をお願いしました新村崇様、熱演?の様子を 撮影いただいた大手照夫様、お花やプレゼント・メッセージをいただいた皆様・・・
たくさんの拍手、応援・・・ミノートル2様・・。すべての皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。
早速いただいたお客様の感想・メッセージの一部をここに紹介させていただきます。
- CDも良いですがやっぱり生ライブは最高ですね!!
今尾さんのパワーで皺なんかぜんぜん見えなかったですよ。
おしゃべりもストレートでフレンドリーでとても良かったです。
ピアノを弾いているときの右足のドラムのような元気な踏み込みは生ならではの発見でした!。
- 尺八やバイオリン・・と演奏する人が増えて、いつか楽団コンサートになるかもですね。
- 今日はハートフルなギフトを沢山頂いて感謝しています。日々大事に生きて行くこと、多くの出会いを大切にして行きたいと誓いました。東北でのチャリティ活動成功を御祈りしています。また、コンサート聞かせてください。
- 今夜は本当にお疲れさまでした。ライブ中は あっという間に時間が経ってしまいました。 高校時代からの 昌子さんの笑い方は 全然変わっていませんでした。昌子さんの懐かしいところ新しいところに出会いました。いろいろな人たちを大切にしておられる姿に感心しまいました。そして 社会に役立つ事で 今自分にできる事を考えました。 私の勤務は 重度知的障害者の支援です。少しでも彼らの役に立つ支援を一生懸命やる事なんだと思います。昌子さんも 更に活躍して下さい。 応援しています。
- 素晴らしい構成と内容で二時間があっという間でした。笑いあり、感動あり、いやー、ゆっくり余韻に浸りたいほどよかったです。またお誘いくださいね。素敵な時間をどうもありがとうございました。
- 着席してからは、1曲1曲に引き込まれ、それぞれにいろいろな想いで聴いている自分がいました。CDで親しんでいた今尾さんの曲にどんな気持ちが込められているか、また、それを今回、あの会場におられた方々と聴かせていただけて。心身共にリフレッシュした感覚になり、勇気と元気をいただいて帰路につきました。
- その時その時の想いが鮮明に蘇り、音楽の力ってすごいなあと思いました。
形はなくなっても、こうやって心の中にはしっかり生きているんだ。と改めて実感した夜でした。
- 最高でしたよ。非常にいいライブでしたね。観客の皆さんもユラユラといい感じで聴いておられました。バイオリンとの協演でのクラシックも最高でした。いい気分で帰宅しました。
- 昨夜は素晴らしいメンバーとのマーサライブ堪能しましたバイオリンとの共演もさることながら素晴らしいメンバーの方々とのコミュニケーションいつも勉強になります 。
などなど、大変ありがとうございました。
以上は翌日3月17日までにいただいたものから抜粋させていただきました。
↓新潟ライブのレポート |