2013.2 リスボン
ああ、あの大好きだったマカオのポルトガル文化のルーツがここにあった。また長崎の親玉がここにいた・・。
町に足を踏み入れた瞬間、パステルカラーの建築物を見るにつれ、昔よく通ったマカオの南蛮菓子屋のおじいさん夫妻や、丘の上の教会、ポルトガル文化がそのまま残った村を思い出し、胸が熱くあった。私が大好きなもののルーツはここにある。
パスコダガマも、ザビエルもここから、出ていった。出ていく港・・・
そんなイメージがこの町にはある。すでに経済的には元気がないといわれているが、人々は優しく、やわらかい存在感で出会う人を魅了する。そして、ファドは若いころに
は理解できなかった領域であるが、ここのところ、少しづつ理解できるように。

熱唱するファディストたちを見て、もっと体ひとつで表現せよ。と自分にサインを送りたくなる。喜怒哀楽ではなく喜嬉哀楽のある町。パリが京都であるならば、リスボンは長崎か・・。郷愁漂うこの町で、1日1日をしっかりと生き楽しんでいる人たちがいる。
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