今年は春から腱鞘炎に悩まされ、日々格闘。そのため、ライブツアーの決行は少し見合わせ、しかし、ふるさと岐阜ではどうしてもやらねばならぬ。「よし! やるぞ!」悩みながらの企画決定は1か月半前。ふるさとで毎年の開催を楽しみにしているみなさんには、元気な演奏とトークをお届けしたい。ということで今年は、ひとまず単独企画にてふるさとライブを実施。
今年で9年目の実施になる。しかも毎年昼・夜の2部制。
前日夜、今年も新潟から飛行機で移動し、到着は23時を過ぎる。
(それにしても、新潟〜中部国際空港行の飛行機は毎年、揺れる。)
前日の岐阜は大雨だったが、当日は青い空、まぶしい太陽。まさに秋のライブにふさわしい1日となった。今回のテーマは「心の旅」。懐かしの時代に時計を戻す旅、実際にどこかへ行く旅・・私自身、人生そのものが「旅」であると考えているが、今回はライブの時間内、皆さまにいろんな旅を楽しんでいただくプログラムにした。
1部のカバー・プログラムでは、時代を巡る旅を意識しながら選曲、さらに日本海・長崎、ロシアに関わる曲を演奏しながら、音楽での小旅行を楽しんでいただく。ロシア民謡のメドレーはクイズ方式で。手拍子しながら、盛り上がっていただいた。
2部のオリジナル・プログラムでは、自分の人生を旅するというテーマで自作の曲をメドレーで。亡くなった方をしのび、思い出す心の旅ということで、レクイエムのメドレーも演奏。そして本ライブの目玉として・・新曲への挑戦。
この春から作り進めている織田信長をイメージしてつくったシリーズ曲の一部を初披露。
これは、ふるさと「岐阜」にちなんだ作品として演奏し、会場でそれぞれの歴史への旅を楽しんでいただいた。
気が付けば、朝9時からリハーサル、二部公演終了が21時ということで、12時間の間、ほとんど演奏しっぱなしであった。不思議なことに、弾いていくうちに腱鞘炎であることを忘れた。痛くなく、指もいつもどおりよく動いてくれる。フォルテシモの音も、オクターブも、和音も、グリッサンドもいずれも支障なく演奏できた。奇跡のような半日であった。
今回は、新潟や長崎の会場にも来られている、新潟のご夫妻が岐阜に初めておいでになった。このライブ自体が、夫婦での「旅の楽しみ」になっているようで、お客様同士の新たな出会い、あたたかいふれあいがほほえましく・・。「また来年、呼んでね」「来年も楽しみにしているよ」「信長プロジェクト面白かったよ。桶狭間の戦いと、斉藤道三との面会をイメージしたよ。」などなど・・・感想もいろいろいただいた。
ふるさとに自分ができることは何か。お世話になった方たちへ、感謝を伝え、元気をお届けすること。まさに愛の元気人であり続けねばならない。父親の80歳の誕生日前日ということもあり、いいプレゼントになっていればうれしい。このライブを通じ、私自身がふるさと「岐阜」での心の旅を堪能した。
さあ、またこれから、人生の旅後半を続けるとしよう。毎年毎年、また今年も会えてよかったと思う。来年も元気なみなさんにお会いし、そして私自身が元気でいなければならない・・。
今回は早めにスタートし、早めに切り上げなければならない。団体さんは雪の都合で、旅程変更。すぐ長崎市を出て、嬉野温泉に向かうことになった。雪のせいで、ろくに他の観光ができていない皆さんに、せめてこのコンサートぐらいは満喫していただかねばならない・・。長崎らしいコンサートにしなければならないと、静かなプレッシャーを感じる。
おかげさまで、今回も昼・夜とも受付開始後、1週間で定員オーバーとなった。(営業部長である母の奮闘のおかげである)
待ってもらえること、楽しみにされることは、何よりのやりがいである。
ふるさとは遠くにありて、大人になって、わかるもの。(感謝を込めて)
音響協力 電化タナカさま
撮影協力 江崎カメラさま
※東京、新潟ほか会場での開催は、2017年から再開の予定です。
各会場でのご案内を楽しみにお待ちください。
愛の元気人 Mahsa 今尾 昌子
|