おばちゃんの懐しきおもてなし。


台湾には、おばちゃんたちのおもてなし文化が健在だ。
とくに市場や土産物屋街などの伝統的なお店で見かける、
元気印の女性たち。店を切り盛りし、そのパワフルな仕事ぶりと
サービス精神は、元来働き者の台湾女性の姿を象徴している。

ここは、金山という台湾の北東にある古い土産物街。
テレサテンのお墓にほど近いところにある。
当地はさつまいもの産地なのか、さつまいもを使った
加工品、お土産品、もちろん芋そのものも店先に多数並んでおり
観光客でにぎわっている。

今回、ドライバーさんのおすすめで立ち寄ってみたが、
車を降りたとたん、磁石に引き寄せられるように市場に入り込んで
しまう。何かありそう!という感じがひとめでわかる。

土日は大変な人混みだそうだが、平日も活気がある。
それはおばちゃんたちの元気な接客にも依るのかもしれない。
元気に呼び込みをして、試食をしきりにすすめる。
まとめ買いをすすめる。
ちょっとしたおまけを欠かさない。

日本のデパ地下なんかで働いても、十分いけそうな感じだが
ここで出会えるのが嬉しい。

私は、がんばるおばちゃんが好きだ。とくに地方の、台湾の
おばちゃんたちには親しみを感じる。
生活を、家族を、支えているという感じが伝わる。
いわゆるキャリアウーマンとは違って、おばちゃんの
生活感漂う、なんともいえない肌感覚のパワフルさが
好きだ。
だから応援したくなり、ついつい・・・多めに買ってしまう。
そう、ちょっといいおばちゃんだと、つい買ってしまう。
商品の魅力ももちろんあるが、おばちゃんの影響は大きい。

台湾のおばちゃんはとても親切だ。
私がつり銭を素手でもっていると、危険だから
すぐ財布に、カバンにしまいなさい。と教えてくれる。
袋をいくつももっていたら、
大きい袋を出して、ひとつにまとめなさい。と手伝ってくれる。

どれも小さなことであるが、
ちょっとした親切が、信頼関係になり、その店を好きになる
きっかけになる。

日本のとくに都会では、コンクリートのビルでは
見かけなくなってきた「人情」。

それらが台湾の市場にはまだまだ健在だ。
ああ、こんな光景いいな。ああ、懐かしい。

おもてなしの研修など受けなくても、自然体にお客さんに
親切にできることが素晴らしい。
日本にもこんな時代があったが、、、。

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