小さな出来事、大きな喜び。この積み重ねを。

ある公的な施設の会議室を出るとき、ドアを開けた瞬間、廊下を歩いていた人に
接触しそうになり、
「あ、すいませーん」
と言いつつ、その人が、外部からの来客ではなく、
そこで働いている掃除のスタッフであることに気づき無意識に、
「お疲れ様です」
と声をかけた。
そう、どこでも掃除をしているお仕事の人には、一言、声をかけるのがわが習慣となっている。
商業施設でもどこでも、このお仕事をしてくださっている方のおかげでみんな気持ちよく
利用できると思うからだ。

すると、その女性も気持ちよく
「お疲れ様です」
と声を返してくれ、初対面なのに瞬間、お互い満面の笑みですれ違った。

私がその場所でそのまま仕事の連れを待っていたら、その人が戻ってきて
「いやー、うれしかった。いい笑顔ねえ。すっごい癒されるわ~。
今日、嫌なことばかりあったんだけど、癒されました。ありがとうございました」

と、再び声をかけてくださり、1分ほどの立ち話になる。
毎日午後、その施設に来てお掃除なさっている方だ。

知らない人なのに、出会いがしらの挨拶だけで、感謝していただけるとは、
私も、実はとてもうれしく、なんだか知らない人に喜んでもらえるとは
なんたる幸運かと思った。

人生はいろんなことがあるけれど、こんないいこともある。
小さくても、自分の存在を肯定してくれる人がいることは
うれしい。

このごろ、迷い悩むことが多かったけれど、改めてわが心にも春が
来た次第。

挨拶は、笑顔は、人を、一日を幸せにすることができる。
なんてすごい。

余りに小さな出来事であるが、大きな喜び。
毎日、こんな小さな宝石をみつける生き方をしていきたい。

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