シアワセを運ぶローカル線にエール

新幹線や特急列車では、足湯付き、高級ホテル並みのサービスを提供し、移動時間自体を旅の目的にするビジネス機会も増えているようである。個人的には昔の食堂車付きの新幹線はとても懐かしかったし、車内販売、駅ホームでの駅弁売りも日本の列車文化のひとつとして親しんできた。人員削減などでこれらも無人化、自販機代用化になっていくことは寂しいが、このことと対局に、おもてなし列車は新たな市場になっているようだ。輸送機関の付加価値づくりというところか。
ローカル線は経営的に難しいと分社化され、地方の鉄道会社たちはいかに利用者を増やすかに工夫と苦労を重ねている。一方、電車オタクというありがたいファン層や高齢化社会が電車市場を支えていると思う。
私も個人的には、バスよりも列車移動が好きだ。車移動とは違う、なんともいえない旅情感が味わえる。列車、駅、車窓・・・魅力は尽きない。
このたび、ふるさとの鉄道会社のひとつ、長良川鉄道に乗る機会を得た。そして偶然、特別車両に乗ることもできた。これは週末の予約限定の特別車両とのことであったが、本当にラッキーであった。
なんとも素晴らしいデザイン。快適性も乗り心地もばっちりで、90分ほどの移動中、25の駅に停車しながら、昇降する人々の様子も見ながら、車窓も眺めつつ大変有意義な時間を過ごさせてもらった。
公的交通機関の運営。これからの高齢化社会の進行を考えると、ますますこういった機能は重要になる。が、おいそれと新しい線路を敷くわけにはいかない。
せめて、今ある路線がなくならないように、みんなで利用し、盛り上げることが必要だ。
それにしてもこんな素晴らしい電車。高級グルメは要らないから、ちょっといつもの移動が楽しくなる・・・そんな電車の旅は、私にとって宝物だ。
30年以上新幹線に乗り続けてきたけれど、最近、改めてローカル線の良さを身に染みて感じている。

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