世界遺産で忙しくなる人への祈り

早朝、久しぶりに民放のニュースを見ながら、朝の雑事に手を動かし、テレビから漏れ聞こえる声からふと画面を見ると、見知った人が映っている。
「あ、また出ておられるわ」
その方とは、もう4年ほどのおつきあいになろうか。何度かお邪魔して、一度はそこでオルガンコンサートもさせていただいて、信者でもない私にも寛容に接していただいて、そのシスターのお人柄がとても好きで・・・。時々、テレビで見かけると、ついつい、お忙しいだろうと思い、差し入れを送ったり、手紙を送ったり・・・。
その方がおられるのは、長崎市中心から車で約1時間の町。そう、かの遠藤周作が感動し、この町を心のふるさとと愛し、ここから作品も生まれ、遂には映画にもなった、「外海」という地区にある出津。この名前の教会もある。(写真)この一帯は隠れキリシタンの里として知る人ぞ知る場所で、この教会などは昨年、世界遺産に登録され、今や長崎の主な観光・巡礼地(後者がメインが良いが)になっている。ひっそりとしていたこの町が活気づいてきた様子。
このたびの世界遺産登録で、このシスター、大変お忙しくなられた。
世界遺産登録が決まったときも、インタビューで「神様にお仕えするだけです」とおっしゃっていたことがとても印象的であった。神様に仕えることが、教会やそれにまつわるさまざまな有形無形遺産を大切に守ることになるのだ。
私にとっては世界遺産は関係なく、素晴らしい出津教会や、シスターがおられる救助院のあるこの町のことを思い出すといつも心が清らかになる。
世界遺産登録もいいけれど、ずっとずっと守り続ける人のご努力にスポットを当てたい。そのおひとりがこのシスターだ。
以前、一度お送りしたミントのキャンディが美味しかったとのこと。ということで、それを連休前、差し入れにとお届けする。神にご奉仕される方を応援するそんな普通の庶民がいてもいいだろう。いつの間にか私のなかで、このシスターは心のおねえちゃんのように位置付けているのかもしれない。
愛する長崎、愛する外海。隠れキリシタンの思いが今も眠るこの里には、なぜかいつも惹かれ続けているが、実はこのシスターとのあってこそ、その思いがより深まっているのだと確信する。
世の中には、利他の精神で生き続けている人がいることを知り、では自分は?の自己点検。
美しき空の下、ここに静かに眠るド・ロ様の存在に感謝を忘れず・・。

そして、このたびのパリの大聖堂の火災の報に接し、こちらの教会でこのようなことが絶対ないように日々のご無事を、平穏を祈っている。


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