投稿者　AKEMIさん

子供のころ、デパートの屋上によく行った記憶がある。金魚や虫・小動物が売られているのと、あといろんな乗り物があるというのが、デパートの屋上の定番であった。昭和40年代の話であろうか？
デパ地下ではなく、デパ天とでもいおうか？
10円か１００円かコインを入れて乗る乗り物や、小さなメリーゴーランドや電車……などがあった。
写真は名古屋のオリエンタル中村の観覧車。新聞によると、これが日本のデパートの観覧車最古のものらしい。デパートも時代の変化の中で、どんどん様相を変え、今や屋上で乗り物に乗るというほのぼのとした客はいなくなってしまったらしい。当時は、テーマパークもなかった。デパートの競争相手も少なかった。だから、デパートに買い物に来るということは、子供にとっては遊園地へ行くような楽しいものであったに違いない。私たちの子供時代はまさしくそうであった。それが、今は衰退の一途をたどっている。
そんな話を実家の親と妹にしたら、このホームページのために、わざわざ撮影に行ってくれた。孫を連れて、久しぶりのデパートめぐりであっただろう。
あのころ、観覧車が大きく見えたこのデパートのそれも、今ではもっともっとどでかいものができて、影が薄くなってしまった。
でも、子供の頃、夢を与えてくれたこのデパ天の観覧車たちに、心から御礼をいいたい。あなたのおかげで、すくすく育ちましたと。